【VISA】カンボジア観光ビザ<2024年7月最新情報> #03

出入国/ビザ情報


日本人がカンボジアに入国するには必ずビザが必要です!

ここでは、カンボジアの観光ビザについて解説します。

まず!お持ちのパスポートの残存期間を確認してください!
カンボジアに入国には パスポートの残存期間が滞在日数+6カ月以上 残っていないと入国できません。残存期間が6カ月を切っている場合、空港チェックイン時に搭乗拒否、もしくは入国時に入国拒否されますのでご注意ください。

パスポートは残存期間が1年を切ったら切替申請できますので、1年未満の人はカンボジア旅行を計画する前に必ず切替しましょう。

【注意】日本へ帰国する際は引き続き水際対策が取られていますので、日本人であっても
①3回以上のワクチン接種証明書 または ②出国72時間以内のPCR陰性証明書 が必須です!

2023年4月29日 00:00をもって日本入国時の水際対策は終了しました!!!

観光ビザについて

カンボジアの観光ビザは大きく分けて、【1回限りのシングルビザ】【最大3年有効のマルチプルビザ】の2種類があります。

カンボジアのビザは、ビザの種類によって取得できる方法や料金が異なり分かりづらいので、ざっくり概要をまとめてみました。

観光ビザシングルマルチプル
有効期間3カ月1年・2年・3年
入国回数1回限り複数回
滞在可能日数30日1回の入国につき30日
延長手続き1回限り30日延長可能
→最大60日滞在可能
1回の入国につき1回限り30日延長可能
→最大60日滞在可能
申請・取得先①カンボジア大使館・領事館
②アライバルビザ
③e-Visa
①カンボジア大使館・領事館
②アライバルビザ
ビザ手数料①大使館・領事館:5,300円~
②アライバル:30$
③e-Visa:37$
①大使館・領事館:6,000円~13,000円
②アライバル:30$
所要日数①カンボジア大使館・領事館:3日
②アライバルビザ:即日
③e-Visa:3日
①カンボジア大使館・領事館:3日
②アライバルビザ:即日

※マルチプルビザは、電子ビザ”e-Visa”では申請できませんのでご注意ください。マルチプルビザの料金は1年、2年、3年で異なります。

※大使館・領事館で申請・取得する場合、各館でビザ手数料は異なります。また、最近の円安の影響を受け、予告なく料金改定が行われる可能性もありますので申請前にご自身で直接お問合せされることをおすすめします。

①日本国内で申請・取得:大使館/名誉総領事館

カンボジア大使館・領事館は日本国内の主要都市(東京、大阪、名古屋、福岡、仙台、境港)にあります。
東京の在日本カンボジア王国大使館以外は名誉総領事館ですので、カンボジア外務省から委託されビザ業務を行っています。そのため各館で対応が異なりますので、事前に申請予定の大使館・領事館へ確認しておくと安心です。

▷日本国内で申請・取得するメリットとデメリット
 ◎メリット:日本語でやり取りできる。日本円で支払いができる。入国がスムーズ。
 ×デメリット:遠方に住んでいる場合は不便。申請、受取りで2回窓口へ行く必要がある。午前中のみの申請受付、土日祝日の申請不可。支払いは現金のみクレジットカード不可。

<ビザ申請できる大使館・名誉総領事館>
在日本カンボジア王国大使館
在大阪カンボジア王国名誉総領事館
在名古屋カンボジア王国名誉総領事館
在福岡カンボジア王国名誉総領事館
在仙台カンボジア王国名誉総領事館
在境港カンボジア名誉総領事館

<ビザの必要書類>
①ビザ申請書(事前に各館のホームページからダウンロードし記入しておくことも、窓口で記入することもできます。)
②パスポート(残存期間が滞在日数+6カ月以上
③顔写真1枚(45×35㎜ 背景無地)
④滞在予定表:日付、滞在先、連絡先を明記したもの(在日本カンボジア王国大使館で申請する場合のみ)
⑤ビザ手数料 5,300円~

ビザの申請から受け取りまでの所要日数は、申請日から起算して営業日3日後です。例えば、月曜日に申請する場合は水曜日の受け取り、金曜日に申請する場合は翌週火曜日の受け取りです。

ビザはパスポートに貼付けて発行されます。受け取ったらビザに記載されている氏名、パスポート番号に間違いがないかを確認しましょう。

②現地で申請・取得:アライバルビザ

アライバルビザとは、入国時にイミグレーションで申請・取得するビザのことで、カンボジアはアライバルビザ制度がありますので、日本で事前に取得しない人はアライバルビザを利用するのも一つです。

▷アライバルビザを申請・取得するメリットとデメリット
 ◎メリット:出発前の準備が不要。ビザ手数料が安い。
 ×デメリット:英語のみの対応。到着から入国審査まで時間がかかる。トラブルになる場合がある。支払いは現金(US$/KHR)のみクレジットカード不可。

<アライバルビザが取得できる主な入国場所>
1⃣空路
・プノンペン国際空港(Phnom Penh International Airport)
・シェムリアップ国際空港(Siem Reap International Airport)
・プレアシハヌーク国際空港(Preah Sihanouk International Airport)
2⃣陸路
・ポイぺト(Poi Pet) ータイ国境
・チャムヤム(Cham Yeam) ータイ国境
・トロペアンクリエル(Tropaeng Kreal) ーラオス国境
・バベット(Bavet) ーベトナム国境

<アライバルビザの必要書類>
①ビザ申請書(備え付けてありますのでその場で記入します。)
②パスポート(残存期間が滞在日数+6カ月以上
(③顔写真1枚(45×35㎜ 背景無地)※空路の入国ポイントでは求められませんですが、陸路の場合は入国ポイントによるので事前に準備しておくと安心です。)
④ビザ手数料 30$ 支払いは現金(US$/KHR)のみクレジットカード不可ビザ支払い用の30US$は日本出発前に用意しておきましょう!

ビザはパスポートに貼付けて発行されます。受け取ったらビザに記載されている氏名、パスポート番号に間違いがないかを確認しましょう。

到着時に申請・取得するので到着から入国までに時間がかかります。空路で入国する場合、同時刻に到着便が多いと混雑しますのでかなりの時間を要する場合があります。


また、アライバルビザ申請時にビザ担当官にビザ手数料以外の金銭を要求されたなどのトラブルをよく耳にします(実は私も経験済です)ので、英語対応に自信のない人やトラブルを避けたい人、早く入国したいという人は、事前に大使館・領事館で取得するか、e-Visaを取得しておくことをお勧めします。

③オンラインで申請・取得:e-Visa

カンボジアの観光ビザはオンライン申請があります。事前に大使館・領事館で取得する時間のない人、アライバルビザの混雑を避けたい人は、e-Visaがおすすめです。

▷日本国内で申請・取得するメリットとデメリット
 ◎メリット:いつでも申請できる。申請・取得がオンラインで完結する。クレジットカード支払い可。
 ×デメリット:インターネット環境が必須。現金支払い不可。シングルビザのみ、マルチプルビザは非対応。ビザ手数料30$+システム料7$で割高。一部の陸路入国ポイントでは使用不可。

カンボジアe-Visaの公式ウェブサイトはこちら⇒ e-Visa
※カンボジアe-Visaのウェブサイトと名乗る偽サイトが存在するようですので、注意してください!
カンボジア政府の各省庁公式ウェブサイトのドメイン末は「gov.kh」で統一されていますので、まずはドメインが「gov.kh」になっているか確認してみてください。

<使用できるクレジットカード>
VISA / Master / Union Pay / Alipay

<e-Visaの必要書類>
①パスポートの顔写真ページの画像データ
②顔写真データ
③メールアドレス(電子ビザの送付先として必須)
④クレジットカード情報(ビザ手数料支払いのため)

ビザの申請から受け取りまでは営業日3日です。受け取り方法は、申請時に登録したメールアドレス宛にPDFデータで送られてきます。ビザに記載されている氏名、パスポート番号を確認し、スマートフォンなどに保存しておくか、印刷しておきましょう。

デメリットに挙げましたが、e-Visaは外国人がほとんど利用しない陸路入国ポイントでは利用できません。マイナールートで陸路入国を考えている人は、事前にカンボジアe-Visaの公式ウェブサイトの ”Port Entry Information” で入国ポイントでe-Visaが利用できるかを確認しておきましょう。

新型コロナウィルスの影響は?

2024年2月現在、カンボジア政府は、入国規制やマスクの着用、罹患した際の隔離措置など、カンボジア国内の新型コロナウィルスに関する規制を完全撤廃しています。以下は2023年8月時点での情報です。

<カンボジア国内の感染状況は?>
カンボジア保健省のFacebook公式ページで毎日報告されるPCR検査における陽性者数については、今年に入ってからが平均して1桁に留まっています。ただこのPCR検査に関して、カンボジア保健省は海外渡航用など本人が希望して受検した場合のみを集計するとしているため、実際の感染者数の実態は不明です。
また、カンボジア保健省は、当初コロナ治療に関し認可を受けた医療機関のみ治療行為ができるとしていましたが、コロナ後に移行している現在はコロナの疑いがある場合はラピッドテストでの自主検査を呼びかける程度で病院へ行くまでもない「風邪」のような扱いとなっているのが現状です。

でも、油断は禁物です!!私の身近では現在もコロナに罹患した人がちらほらいますので、カンボジア国内でコロナがなくなった訳ではありません。過度な感染防止対策はしなくてもよいと思いますが、混みあう屋内などでは必要に応じてマスクをする等の対応はしましょう。

<シェムアップでコロナなったら?>
シェムアップでカンボジア保健省の認可を受けている医療機関はいくつかありますが、現時点で実際にコロナ診察・治療を受け入れている病院は、ロイヤルアンコール国際病院(Royal Angkor International Hospital)です。この病院はタイ系の総合病院で基本英語対応となりますが、コロナ中等症までの受け入れが可能で日本の海外旅行保険対応しています。

また、別料金となりますが併設されているジャパニーズヘルプデスク(Japanese Help Desk)で日本人通訳の利用が可能です。

※外国での医療費は高額です!海外旅行保険はもしもの時のために必ず加入しておきましょう!
 追々、海外旅行保険についてもまとめたいなと思います。

まとめ

・カンボジアは現在入国規制なし。
・日本人が入国するためにはビザが必要。
・観光ビザは、シングルとマルチがある。
・申請、取得方法は3つ。①日本国内の大使館・領事館 ②アライバルビザ ③e-Visa
・コロナ対策は必要に応じて。
・海外旅行保険には加入しておきましょう。

観光ビザの申請、取得方法はメリット・デメリットがそれぞれありますので、旅の準備期間や旅程と相談してベストな方法を選びたいですね。